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MI,IIK in BALI

制作やバリ島のことなど色々

自分の気持ち

バリ島で今まで何年もオーガニック生地と草木染めを探して、やっとオーガニック商品が出せたと思ってきましたが、現実は今のバリ島で手に入る生地は生地の段階の認証を受けていないため、オーガニックを名乗ることはできないと知ってとてもショックでした。
それが分かったのもオーガニックコットン産地に関する自分のとんでもない勘違いからだったのですが、オーガニックの基準について調べれば調べるほど青ざめました。今までオーガニックという言葉に範囲を限定する意味があるとは全く気づいていなかったので、そういった基準を調べておきませんでした。まだまだバリ島では繊維を生地製造会社が仕入れたと言う認定書だけで生地屋はオーガニックコットンという名前で出しています。そこに疑問を感じたこともありませんでした。
  
そう言ったことを知って、しばらくはこの基準をクリアすることばかり考えて、しかし生地のことなど自分一人でももうどうしようも出来ない壁にぶち当たり、毎日頭を抱えるようにして過ごしていましたが、オーガニックコットンと名乗ることにそこまで執着しなくてもいいのではないか、と思うようになりました。その間、私のことを理解してくれている友人達が相談に乗ってくれました。皆が教えてくれたことは何を一番大事にするか、という視点から物事を見つめ直すことでした。
  
オーガニックコットンの草木染めを始めようと思ったとき、このままの世の中の流れが続いたらリサイクル出来ない汚れが溢れ過ぎて、いつか絶対に行き詰まる時代が来る(既にもう充分来てるとも思いますが)と考えていました。それで、出来ることから少しずつ環境への配慮をしようと思ったのです。もともと山に行ったり森に入ったりするのが大好きなので、それは自分の吸いたい空気を吸い続けるためにも必要なことでした。また、商品を作るということは環境を汚すことにもなりますので、そこで自分の後ろめたさを減らしたいという気持ちも大きかったです。
  
まだまだ国際的な観点から見た環境問題意識も遅れているインドネシアですが、今は出来ないことでも、過去の歴史が物語っているように時代に追いつく時が必ず来ます。その時になるまでは、今はこの土地で自分が出来ることをしていきたいと思います。
   
   
私は眠る時はほとんどナチュラルコットンの草木染めを身につけています。草木染めは洗濯の時に漂白剤入りの洗剤などを使うと色が落ちてしまうので、扱いは気をつけなければなりませんが、生地の持つ「気」が優しくて安心感があります。草木染めを身につけることがどのような効果を出すかは科学的に証明出来るようなことは無いかもしれませんし、それは気分的なものだけかもしれません。けれど、ナチュラルコットンの草木染めであることは私にとってウエアのデザインであり、自分の思想を表しています。今まで、自分が作って来たウエアの中で一番自信を持ってお客様に出せる商品なのです。